HON.jp

出版創作イベント「NovelJam’[dash]2019」全作品

「著者」と「編集者」と「デザイナー」/ チームで挑む、集中創作道場

この書籍は、NPO法人HON.jpが2019年11月2日から3日にかけて開催した出版創作イベント「NovelJam(ノベルジャム)」に参加した44人が、初日に運営から提示されたお題「変」に基づきゼロから生みだした22作品を合本したものです。

「NovelJam」とは「著者」と「編集者」、そして「デザイナー」が集まってチームを作り、小説の完成・販売までを目指す『短期集中型の出版創作イベント』です。ジャムセッション(即興演奏)のように参加者が互いに刺激を得ながら、その場で作品を創り上げています。今回は合宿なしで実施し、創作に全力ダッシュな2日間となりました。そこから生まれた燃え上がる創作の成果をお楽しみください。

NovelJam(ノベルジャム)は、NPO法人HON.jpの登録商標です(登録番号6115964号

NovelJam' 2019

Sample

サンプル

Spec

仕様

紙版

  • ISBN 978-4-910832-00-5
  • A5変型版(218×140×19 mm)
  • 右綴じ(縦書き) / 左綴じ(横書き)
  • 無線綴じソフトカバー
  • 288ページ
  • 329g
  • 小売希望価格3500円+税

電子版

  • ISBN なし
  • リフローEPUB
  • 21.9MB
  • 小売希望価格3400円+税

著作権

  • 出版権は設定していません(All rights reserved by the Author.)

TEAM & WORK

チームと作品

チーム「漂流社 三鷹編集局」

NovelJam'[dash] 2019 特別チーム賞 受賞

『変な女の書いた101行の小説』加茂野もか(著)

変な女の書いた101行の小説

川崎昌平(編)

藤沢チヒロ(デザイン)

妄想と現実の境界で溺れ続ける主人公。その狂気が加速していく様を、101行の文章で表現した小説。この物語の主人公は、「私」に仮託された亜妃ではない。深い闇から薄明を経て徐々に白んでいく世界の明るさを浴びざるを得ない「あなた」自身である。101行の文章で構成されたページたちに横たわる、膨大な行間と行白に漂う「文字のない世界」に記されるはずだった言葉たち。彼らを探す時間は、この本に小説を読む新しい楽しみ方を教えてくれるだろう。ノンブルはKの濃度表記も兼ねているので、電子書籍用カラーチェッカーとしても便利にお使いいただけます。

『絶対にはじめから二度読む恋愛小説』原里実(著)

絶対にはじめから二度読む恋愛小説

川崎昌平(編)

藤沢チヒロ(デザイン)

近くにいるけど出会えない、遠くにいるけど隣に感じる……そんな二人の「織り成さない」ストーリーを2行の文章で表現した小説。あなたから見た私と、私から見たあなた。同じ虹を見ていても、ふたりの視線は交わりそうで、交わらない。愛し合う/愛し合っていた、ふたりの距離が、たった2行の文章で構成される世界。あなたがどこをどのように読むかによって、ふたりの物語は躍動し、発展し、変化する。一度では読み切れない、二度目には読め方が変わる、re:readability(再読性)に優れた、恋愛小説です。一度で終わっちゃう愛は、愛じゃない。

NovelJam'[dash] 2019 小浜徹也賞 受賞作

チーム「ノシ」

『君の名前を聞かせてほしい』茉野いおた(著)

君の名前を聞かせてほしい

Os(編)

ささのさとる(デザイン)

名前は単なる記号か? はたまた人の存在意義か?

夫婦別姓問題に鋭く切り込む(かもしれない)、ハートウォーミング・社会派・ジェンダー・ラブストーリー。

●あらすじ:記者である貴子と、名家の跡取りである高広は、交際7年。結婚を意識しているふたりだが、問題はお互いが名字を変えたくないこと。高広の実家に向かったふたりを未曾有の台風が襲う。経験したことのないピンチに陥ったふたりを救ったのは、奇しくも相手の名字だった……。

●著者より:陰陽道では「名前は原始的な呪いである」と言われています。自分の名前や名字にこだわりを持つ人は少なくありません。ですが日本の婚姻制度では、夫婦で別の名字を名乗ることは認められていません。妻の姓に合わせる夫婦は全体の5%。名字にこだわりのあるカップルが結婚するとしたらどうするのか? サラッと読めて、ちょっと考えさせられる作品となってます。ぜひお読みください!

『笑い狼は笑わない』日野光里(著)

笑い狼は笑わない

Os(編)

ささのさとる(デザイン)

「この店では雨の日に話が途切れたら怖い話をするというルールがあるんです」バーのマスターから切り出された問いかけに、客で訪れた男が語り始めたのは、少女と笑い狼の神社を探して歩いたことだった。「おじちゃん、笑い狼知らない?」笑い狼とは大犬神社の狛犬ならぬ、狛狼の瞳に年に一度だけ夕日が差し込み、笑ったように見えることを言う。それを見た者の願いを叶うのだそうだ。「おかしいの……あるはずなのに……」少女の記憶を辿ってさ迷っても、なかなか神社には辿りつかない。どうやら少女の記憶の街はどれも30年前で止まっていたのだ。男はそこで初めて、少女が30年前に亡くなった自分の妹ではないかと感じるようになる。ようやく辿りついた神社は、ビルの影になり、もう夕日は差さなくなっていた。笑い狼は笑うのか? 少女の願いは叶うのか? 生きている者と死んでいる者が交錯するバーで、雨の夜に、不思議な話が始まる。

チーム「kosmos」

『We’re Men’s Dream』澤俊之(著)

We’re Men’s Dream

加藤晃生(編)

こばじ(デザイン)

サツキは26歳。音楽への夢を諦め、実家で養鶏の手伝いをしながら日々を送っていた。だが、ふとしたきっかけで出会った3人組のガールズバンドをロックフェスの会場に送り届ける道中、予想外の展開が・・・。

クライマックスのライブの描写は、バンドをやったことがある人なら絶対に泣けるでしょう。音楽を続けることの意味を、一緒に考えてみませんか。

NovelJam'[dash] 2019 グランプリ

NovelJam'[dash] 2019 内藤みか賞 受賞作

NovelJam'[dash] 2019 グッドデザイナー賞 受賞作

『天籟日記』森きいこ(著)

天籟日記

加藤晃生(編)

こばじ(デザイン)

19世紀最後の年、清の隣にある小国、天籟の姫君が、ヨーロッパの小国、クリークヴァルト公国へと嫁ごうとしていた。その船旅に乗り合わせた日本の少女、霞は、不思議な出来事に遭遇する。

NovelJam'[dash] 2019 グッドデザイナー賞 受賞作

チーム「奪取」

『日本普通化計画』春日すもも(著)

日本普通化計画

くぬぎ(編)

新月ゆき(デザイン)

平凡なサラリーマン、国家プロジェクトで【普通】の代表になる!?


平凡なサラリーマン・佐藤太郎が任命されたのは、『日本普通化計画』における【普通】の旗印だった。

政府肝入りの企画、しかも高待遇とあって、依頼を受けようとする佐藤だが、彼には【普通】とは言い切れない気になる部分があって──。

トンデモない国家プロジェクトに巻き込まれてしまった、平凡サラリーマンの密室コメディ!

『人狼ファルファッレの最期』琴柱遥(著)

人狼ファルファッレの最期

くぬぎ(編)

新月ゆき(デザイン)

人を食い殺した人狼として、異端審問にかけられた男。彼が語り始めたのは、一人の人狼に出会った少年の話だった――。

人を食べないことで人間に狩られず残ってきた最後の人狼と、その人狼に育てられた少年。心を通わせたはずのふたりに、何が起こって人狼が異端審問を受けるまでに至ったか。

これは決して交わることのできなかったふたつの個体が織りなす、かなしくもうつくしい愛の物語。

NovelJam'[dash] 2019 優秀デザイン賞 受賞

チーム「Eヨ(イーヨー)」

『キノウの村』髙井ホアン(著)

キノウの村

片塚垂帆(編)

なかじまひろみ(デザイン)

技術者であるパーシバルは日常的に脳内に掛かる靄に苦悩していた。父を蝕む謎の病気「神聖病」を恐れながらも、革命的発明「発動機関」を製作する。だが、世界へ公開する瞬間、世界の根幹に呼び寄せられ、厳しい選択を迫られる……。苦悩する技師は、誰と出会い、どの道を歩むのか。ふたつの物語が交錯するジュブナイルファンタジー。

NovelJam'[dash] 2019 和氣正幸 受賞

『キボウの村』おおくままなみ(著)

キボウの村

片塚垂帆(編)

なかじまひろみ(デザイン)

街で女工として働きながらも貧しい暮らしをしているドリスは、ひょんなことがら泥棒の疑いを掛けられ、街を逃げだす。向かう先は昔祖母が言っていた「希望の村」。同室のカテリーナを連れて誰も飢えることがないという幸せな村へ向かい、苦労の末にたどり着いた先は確かに理想郷だった。だがそれを見たドリスはその幸福に酷く打ちのめされる……。幸せとはなにかを探るジュブナイルファンタジー。

NovelJam'[dash] 2019 藤井太洋賞 受賞作

NovelJam'[dash] 2019 和氣正幸 受賞作

チーム「ゆきどけなしずく」

『ふれる』紀野しずく(著)

ふれる

つきぬけ(編)

nao(デザイン)

お腹の中に授かった命を、繰り返し失ってしまった私。

命を失う恐怖感と子供を授かりたい願望がシーソーのように振れ続けている。

苦しい治療で蝕まれる身体。夫と痛みを分かち合えないつらさに、病んでいく私。

妻を気遣う夫の行動も苦しむ私には届かず、すれ違いが積み重なっていく。

期待と落胆を何度も繰り返して、ふれる私の心が辿りついた先は──

NovelJam'[dash] 2019 最優秀作品賞 受賞

『バラの棘に憧れて』柳田知雪(著)

バラの棘に憧れて

つきぬけ(編)

nao(デザイン)

イタリアンレストランでシェフをやっている白辻冬弥の裏稼業は吸血鬼ハンターだ。物心ついた時から吸血鬼狩りとして生きていた彼の常識は、1人の女吸血鬼との出会いによって変わっていく。あろうことか、彼は生まれて初めての初恋を吸血鬼に捧げてしまったのだ。彼女は人の血ではなくバラの精気だけを吸って生きる強く気高い女性だった。

それでも彼女を狩らねばならない。冬弥は彼女を狩るためと自分に言い聞かせるが、実際にやっているのはデートへのお誘いというチグハグな行動。同僚にからかわれ、自分の変化に戸惑う冬弥。そんな彼の元に、別のハンターが彼女を狩りに行ったという報告が……

NovelJam'[dash] 2019 長瀬浩明賞 受賞

チーム「Kars」

『死がふたりを分かつまで』楢川えりか(著)

死がふたりを分かつまで

かとうちあき(編)

中條由梨花(デザイン)

ある日夫が逮捕され、彼女の日常は静かに変わり始める。


今までは努力しなくても一緒にいられたかもしれないけれど、これからのわたしたちには努力がいる。だけど、わたしは……。

『許してよ、ダーリン』森田玲花(著)

許してよ、ダーリン

かとうちあき(編)

中條由梨花(デザイン)

彼女は言う。「あの頃から早希は変わったよ」と。

彼は言う。「早希は変わってる」と。


「好きな人の一番になるよりも、二番がいいに決まってる」

早希は、一体何者なのか?


ーーこれは四人の視点から語られる、ひとりの女の物語。

チーム「ばらばらQP人形」

『ももちゃんはパパと暮らしたい』文音(著)

ももちゃんはパパと暮らしたい

大里耕平(編)

mori_______(デザイン)

5歳の女の子であるももちゃんは、ある秘密を隠しながら、「パパ」とふたりで仲良く暮らしていた。ささやかな日常以外望むものは何もないのに、足場が徐々に崩れだして――

『スワンプガール』霞弥佳(著)

スワンプガール

大里耕平(編)

mori_______(デザイン)

妹尾乙芽は、身に覚えのない飛び降り自殺の悪夢に悩まされていた。”エニグマの君”こと姉帯梢は、前時代的な夢判断を引き合いに出し、自殺の夢は自己の再誕と新生を暗示する吉兆だと語る。しかし、解決の糸口を見つけられず精神の均衡を徐々に失っていく乙芽。新生を望んでいるのは、本当に自分なのか? 今を生きているはずの自分の主観が、見知らぬ誰かの夢でない確証がどこにあるのか? 有機物と無機物のはざまで、乙芽は翻弄される。

NovelJam'[dash] 2019 優秀デザイン賞 受賞

チーム「くま式」

『多頭少女(左から三番目)の憂鬱』式さん(著)

多頭少女(左から三番目)の憂鬱

ふくだりょうこ(編)

岸端優奈(デザイン)

多頭少女(左から三番目)は悩んでいた。

――「親知らず」を抜かなければならないことに。

体は一つ、頭は複数。でも彼女(左から三番目)の憂鬱な気持ちは本人にしか分からなくて――。

ちょっと不思議な女の子たち(多頭)が経験する、ちょっとした非日常のお話。

NovelJam'[dash] 2019 米光一成賞 受賞作

『失せものは夕凪に』戸森くま(著)

失せものは夕凪に

ふくだりょうこ(編)

岸端優奈(デザイン)

世界一美しいとされるビッグジェム、『オパールの女王』が忽然と姿を消した! なんとしても明日までに見つけなければならないのに、海辺の豪邸での失せ物探しにやって来たのは、トンチキな教授に騙された謝礼目当ての学生一人……!?


宝石商の美女、不機嫌な富豪、だらしのない放蕩息子。そして、花を摘む一人の少女。探偵はおらず、推理の必要もない。ただ、『失せ物』を見つけ出せばいいだけのはずだったのに!


夏の終わりの夕凪に、黒い水面を突き破り、≪奴≫は姿を現した――。


☆文藝ハッカソンイベント、NovelJam'[dash] 2019参加作品。当日審査においてファーストインプレッション賞一位を獲得。チーム「くま式」が贈る、ちょっと不思議な物語。

NovelJam'[dash] 2019 有田真代賞 受賞作

NovelJam'[dash] 2019 優秀デザイン賞 受賞

チーム「モノクロラジオ」

『フレンドオブフレンドプロジェクト』解場繭砥(著)

フレンドオブフレンドプロジェクト

白色黒蛇(編)

ハセガワ(デザイン)

「友達の友達と帰りの電車の中、一緒にいた友達だけ帰った時に気まずくなってしまうことを解決するシステム」を開発せよ――。イノベーション研修、などというお題目の研修会で、即席の四人のメンバーで適当にブチあげた製品企画が特別賞を取ってしまい、泣く泣く始まる開発。

自分で考えた企画ながら、パワーポイント上「AIで」などと言って誤魔化したあたりの実装は困難を極めた。深夜に主張される偏ったアイディア、テストを進めても進めても次々発覚する欠陥……。

やる気がなかったはずの開発は、意地なのか使命感なのか、残業代は支払われないまま、朦朧とした意識の中でついに完成する。ここまで素晴らしい製品を仕上げたのだから、きっと素晴らしい反響があるに違いないさ。ハハハハ……。

そして反響はやってきた。それこそ、運命を揺るがすようなやつが……。それは、誰の運命かと言えば――。

『輪が廻る』篠田すみれ(著)

輪が廻る

白色黒蛇(編)

ハセガワ(デザイン)

高校時代の友達が3人、東京の家に来る。1人は半年ぶりに会う仲良し。もうひとりは普通。最後の1人は……。

7年ぶりに会う友達は、用事があったようだ。わざわざ田舎から東京に来てまで頼みたい用事とは……。

NovelJam'[dash] 2019 デザイン奨励賞 受賞作

NovelJam'[dash] 2019 敢闘賞 受賞作

チーム「NVJ チームK」

『気配』雨露山鳥(著)

気配

柿崎俊道(編)

fmyk(デザイン)

女子大生は湯船に浸かる。上京し、ひとりだけの新生活がはじまった。瑞々しい肌が光り、絹のように艷やかな黒髪がタオルからハラリと一条、赤らんだ頬にかかり、湯気の中に誰も見ることのない大輪が咲く。しかし、彼女は気づくのだ。バスルームにはもうひとつ、いや、無数の気配があることを……。

謎解き作家 雨露山鳥がおくるミステリー短編。バスルームの女子大生に迫る気配の正体とは!?

NovelJam'[dash] 2019 山家由希賞 受賞

『砂場のふたり』Saaara(著)

砂場のふたり

柿崎俊道(編)

fmyk(デザイン)

「ママ」「私は」「だいじょうぶ」

 娘が手話で伝えてくる。

「本当に大丈夫なの?」

 娘を信じきれない母の心は揺れた。


 重度の聴覚障害を持つ娘は『ろう者』である。

 娘は高校を卒業し、独り立ちの時を迎えていた。

 日々不安に苛まれながら娘を守ってきた母は心配でならない。

 幼いころの娘は砂遊びが好きだった。

 砂場で遊ぶ娘をみながら、母は「この子を守らなければならない」という重圧に埋もれ続けていた。

 時は流れ、娘は成長し、母を苦しめていた重圧の砂は少しずつ容を変えていく。

 母と娘を解放する、成長と信頼の物語。

Work Appreciation Judges

作品賞 審査員

米光一成さん

米光一成

(作家・ゲームデザイナー)

藤井太洋さん

藤井太洋

(作家・HON.jp理事)

小浜徹也

(東京創元社・編集者)

内藤みか氏

内藤みか

(作家)

有田真代氏

有田真代

(monokaki編集長)

Design Award Judges

デザイン賞 審査員

山家由希

(エディトリアルデザイナー)

長瀬弘明

(日大藝術学部教授)

和氣正幸

(本屋ライター・BOOKSHOP TRAVELLER)

NovelJamから生まれた熱い創作の成果をお楽しみください。

Other Works

他の開催年

【画像】『出版創作イベント「NovelJam 2025」全作品』表紙画像
【画像】『出版創作イベント「NovelJam 2024」全作品』表紙
【画像】『出版創作イベント「NovelJam 2021 Online」全作品』表紙
NovelJam 2018秋
NovelJam 2018 合本
出版創作イベント「NovelJam 2017」全作品

© HON.jp