トークイベント「出版変革期の『編集』を考える ── NovelJamとnoteが示す新しい編集者像」を開催します

トークイベント「出版変革期の『編集』を考える ── NovelJamとnoteが示す新しい編集者像」を開催します

2018年8月28日 投稿者:

 セルフパブリッシング、リトルプレス、電子書籍 ──『出版』は大きな変革期をむかえています。前回のトークイベント「〝本〟と〝デザイナー〟」に続き、日本独立作家同盟では、新時代の編集者について考えるトークイベントを、11月に開催する合宿創作イベント「NovelJam 2018秋」のプレイベントとして開催します。

 今回は「NovelJam 2018秋」のスポンサーとして名乗りをあげて頂いた株式会社ピースオブケイク代表の加藤貞顕さんをお招きして、じっくりとディスカッションを行います。投稿型メディア「note」、ウェブマガジン「cakes」といったサービスを生み出し、先日は日本経済新聞との提携でも注目を集めたピースオブケイクの加藤貞顕さんは、元ダイアモンド社出身。『もしドラ』などのヒット作を生みだした名編集者でありながら、ウェブシステム開発にも明るい異色の企業家です。

 もはや単に企画をまとめ、原稿を集めたり校正し書店に送り出すだけでは、読まれる=売れる本は作れません。ソーシャルメディアに次々と生まれる創作の火種を見つけ、著者と共に併走し、読者のいる「場」に送り届ける技術が問われています。ぜひ本イベントに参加して、編集の新しい姿の手がかりをその目で確認してください。

【内容(予定)】

第1部「出版変革期の編集に求められていること」

 NovelJam 2018に参加し、その後も、出版社のプチ・レトル(株)で編集者として活躍するNovelJamアラムナイ(参加者)の谷口恵子さんをお招きし、自身の経験を振り返りながら新しい創作における編集・編集者の在り方を探ります。

司会:まつもとあつし(日本独立作家同盟理事・NovelJamプロデューサー)

第2部「NovelJamとnoteが示す新しい編集者像」

 11月に開催されるNovelJam 2018秋では、作品を発表するプラットフォームとして新たに「note」を活用します。ソーシャルメディア上でもたびたび話題となるコラムなどは、「note」で書かれるものが増えてきています。「note」の仕組みや活用方法をもとに、編集者がどのようにこのようなツールを活用し、「読まれる」創作物を送り出せば良いのか、そのヒントを明らかにします。

司会:小野寺ひかり(NovelJamディレクター)

【日時】

2018年9月20日(木)19時30分~22時ごろ(19時00分受付開始)

【場所】

グラスシティ渋谷 10F HDE, Inc.
東京都渋谷区南平台町16番28号
問い合わせ先:https://www.aiajp.org/p/contact.html
※ご質問はイベント主催者である日本独立作家同盟にて承ります。開催場所をご提供頂くHDEさまには本イベントについてお問い合わせされませんようお願い致します。

【参加費(税込)】

一般 2000円(交流会のドリンク・スナック付)
日本独立作家同盟 正会員・法人会員 無料

【チケット】

【登壇者】

加藤貞顕さん加藤貞顕(かとう・さだあき)
1973年新潟県生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。アスキー、ダイヤモンド社に編集者として勤務。『英語耳』(松澤喜好)、『投資信託にだまされるな!』(竹川美奈子)、『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』(藤沢数希)、『スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学』(吉本佳生)、累計発行部数280万部を記録した『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海)や、『評価経済社会』(岡田斗司夫)など、ベストセラーを多数手がける。
2011年株式会社ピースオブケイクを設立。『ゼロ』(堀江貴文)、『ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち』(川上量生)、『マチネの終わりに』(平野啓一郎)などの編集を手がける。2012年、コンテンツ配信サイト・cakes(ケイクス)をリリース。2014年、クリエイターとユーザーをつなぐウェブサービス・note(ノート)をリリース。


谷口恵子さん谷口恵子(たにぐち・けいこ)
2013年に出版社プチ・レトル(株)を共同起業。4年間電子書籍専業の出版社として、計68冊の電子書籍を出版。2017年より紙の書籍の出版を開始し、ビジネス書や語学書の編集を行いながら、自身も英語学習コーチとして『TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』『学校では教えてくれない!1ヶ月で洋書が読めるタニケイ式英語リーディング』を執筆。2018年2月のNovelJamでは、唯一女性のみのFチームの編集者として、『味噌汁とパン・オ・ショコラ』(渡鳥右子著、内藤みか賞受賞作品)と『舞勇傅』(冨士山絢々著)の編集を担当。


まつもとあつしまつもとあつし(NovelJamプロデューサー)
IT系スタートアップ・出版社・広告代理店、アニメ事業会社などを経て、フリーランスに。実務経験を活かしながら、IT・アニメなどのトレンドや社会・経済との関係をビジネスの視点から解き明かす。ASCII.jp・ITmediaなどに寄稿、連載。デジタルコンテンツ関連の著書多数。法政大学/専修大学兼任講師・デジタルハリウッド大学院DCM修士(専門職)・東京大学大学院社会情報学修士(社会情報学)
http://atsushi-matsumoto.jp/
日本独立作家同盟理事・NovelJamプロデューサー。


小野寺ひかり小野寺ひかり(NovelJamディレクター)
文筆家。広告代理店勤務のかたわら、脚本・ライターを経て、フリーランスに。2018年「本」と「人」をつなぐ活動に関心をもち、現在「まちライブラリー」東京事務局にて活動中。日本独立作家同盟。NovelJamディレクター。

【主催】

NPO法人日本独立作家同盟
出版を革新しよう!
わたしたちは、著者や読者など、すべての出版に関わる人々を対象に、だれでもどこでも、デジタル・ネットワーク技術を活用した、革新的で自由な出版活動を行える、豊かな社会づくりに貢献する団体です。

公式サイト:https://www.aiajp.org