NovelJam 2017 FAQ
2016年11月29日NovelJam の参加資格は?
Q:2月4日から5日の2日間の泊まり込み合宿なの?
ちがいます。朝食や昼食、休憩用のコーヒーやソフトドリンクなどの軽食は主催側で用意しますが、開催場所で宿泊はできません。会場は22時で一旦クローズします。2日目は、9時から開場いたします。
Q:場所はどんなところ?
株式会社ブックウォーカーのセミナールームです。市ヶ谷駅から徒歩5分のところにあります。
会場には、電源や作業用テーブル、無線Wi-Fi、プロジェクター、ホワイトボード、プリンターなどを用意しています。
Q:著者と編集者を募集したのは?
「セルフパブリッシング」といえば、執筆だけではなく、編集、校正、校閲、デザイン、制作、広告、販売など、すべてのことを1人でやる、というイメージが一般的です。しかし、すべてにおいて高いクオリティを保ちながら、1人でなにもかもできてしまうようなスーパーマンは、ごく一握りです。著者と編集者がチームとなって、ともに悩み苦労しながら作品を生みだすプロセスを体験して欲しい、という思いがあります。
Q:著者で参加する場合の参加資格は?
とくにありません。ただ、参加希望者が定員より多い場合は、2日間で作品が完成できるための力量があるかを判断するために、フォームに入力いただいた情報をもとに事務局にて選考させていただき、参加者を決定させていただきます。なお、著者に関しては現時点ですでに、定員を超える参加申し込みをいただいています。
Q:編集者で参加する場合の参加資格は?
編集者は、作品の最初の読者であると同時に、作品をより良いものにするためのさまざまなサポート能力を必要とします。そのため、商業出版、もしくは編集経験がある方に限らせていただいてます。また、参加希望者が定員より多い場合は、フォームに入力いただいた情報をもとに事務局にて選考させていただきます。
Q:チームはどうやって決めるの?
参加フォームに入力いただいた情報をもとに、著者と編集者の組み合わせを事務局にて決めさせていただきます。著者20名、編集者10名のため、編集者は2人の著者とそれぞれにタッグを組むことになります。チーム分けは、当日発表します。
Q:ゲスト講演はどんな内容?
著者向けには、作家・藤井太洋さんが日本SF大会で実施している「ライブ・ライティング」での経験を踏まえた、短期間での作品制作についてお話しいただく予定です。
編集者向けには、電撃文庫の元編集長で株式会社ストレートエッジの三木一馬さんにご登壇いただきます。三木さんの編集者としての経験を踏まえた、実践的な講演を行っていただく予定です。
どちらの講演も、実践的な作品作りに関してのアドバイスや手法、NovelJamというイベントをより良いものにするためのものです。詳しい内容が決まったら、追って公式サイトから配信いたします。
Q:2日目のEPUB作成講習ワークショップはどんな内容?
NovelJamでご利用いただくクラウドベースの制作・販売サービス「BCCKS」の操作方法や、EPUBを制作する際の注意点などについてご説明いただく予定です。
ワークショップを踏まえ、作品が販売できる状態まで到達することをゴールとしています。
Q:1日目にやることってどんな流れになるの?
受付を行ったのち、参加者同士の交流や挨拶を踏まえて、イベント趣旨や2日目までのタイムスケジュールの確認、著者と編集者の組み合わせの発表などを行います。その後、著者と編集者それぞれにグルーブに分かれゲスト講演に参加いただきます。
主催側から具体的に「何時からこの工程を行ってください」といった指示はしません。時間内に作品を完成できれば、自由に時間を使っていただいてかまいません。
ただ、想定している大まかな流れとしては、まずプロットについて著者と編集者で相談を行い、作品のアウトラインとタイトルを固めるのに2~3時間。著者はその後、編集者と随時相談をしつつ執筆を行い、初稿の完成を目指します。編集者はそのあいだ、作品作りに必要な資料集めやキャッチコピー、作品概要文などのメタデータと表紙の作成などを目指します。
Q:2日目にやることってどんな流れになるの?
午前中で原稿の校閲・校正を終わらせ、ゲラを完成させます。テキスト上はここでほぼ完成している状態を目指します。
午後からはEPUB制作ワークショップを行い、16時までに電書を完成・公開します。その後、審査員に対して編集者が中心となって作品のプレゼンを行います。ここまでで、参加者の作業は終わりです。
17時30分からはスポンサードセッションのあいだに審査が行われ、18時30分から審査発表と表彰、19時30分から懇親会、という予定です。
Q:電書の制作、リリースはどのように行われるの?
電書の制作は、前述の「BCCKS」を利用していただきます。印税配分設定と「群雛NovelJam」レーベルでの販売を行うため、日本独立作家同盟の公式アカウントで中身が空っぽの本を事前に用意しておきます。NovelJamが開始したら「共有編集」機能を使い、それぞれのチームの方へ「編集者」権限を付与します。
「編集者」には制作はもちろん、発行・公開まで行える権限があります。制作が完了したと思った時点で任意に「公開」していただきます。BCCKSの「共有編集」機能の詳細は、こちらのヘルプページをご確認ください。
また、BCCKSで公開された作品は即座に販売され、印税配分も行われます。配分率は1作品につき著者が7、編集者が3の割合となります。
Q:ラフ案の共有・公開ってどういうこと?
完成した電書は「BCCKS」で販売しますが、プロットの初期案、タイトル候補、キャッチコピー案、校正指示など、作品、電書が完成するに至るまでにはさまざまなプロセスがあります。そういった作品制作のプロセスを一般に公開することで、イベントに参加していない著者や編集者の方々にもイベントの様子を感じ取っていただきたい、という狙いがあります。
共有・公開に際しては、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY-NC-SA)に基づき、ファイル共有サービスを活用し、日本独立作家同盟公式アカウントを通じて一般公開させていただきます。
Q:審査はどのように行なわれるの?
2日目12時までに、校正まで完了した原稿(電書にする前の「ゲラ」のようなイメージ)データを一旦提出いただきます。参加者の方々が電書制作作業を行っているあいだに、審査員がゲラで作品の内容を査読します。電書の完成期限は16時。
その後、完成した電書や作品概要文などのメタデータと、2日目16時30分から実施する作品プレゼン(1チームあたり3分程度)の内容までを審査対象とします。審査を踏まえ、最優秀賞、優秀賞、各審査員賞などを発表いたします。
現時点で確定している審査員は、作家・藤井太洋さん、ゲーム作家・米光一成さん、文筆家・海猫沢めろんさん、そして日本独立作家同盟理事長の鷹野凌です。
Q:事前に書いて来ていいの?
NovelJamの趣旨としては「ジャムセッション(即興演奏)のように事前にあまり本格的な準備をせず」というのが前提です。というのは、著者1人ですべてをやるわけではなく、ペアを組む編集者と一緒に作品を作ることになるからです。編集者の立場としては、せいぜいプロットまでの段階であればまだアイデアを出したり提案したりしやすいのですが、書き上がった原稿に手を加えるのは難しく、かえって時間がかかってしまう可能性があります。
そのため、著者、編集者ともに今回の作品テーマである「破」をもとに、物語のアイデアやプロットを持参し、それぞれの考えを互いにぶつけ合いながら作品作りに取り組んでいただければと思います。