NovelJam 2018秋 参加要項

NovelJam 2018秋 参加要項

2018年8月1日 投稿者:

※申込は締め切りました。

チームで挑む、集中創作道場。

NovelJamとは、「著者」と「編集者」と「デザイナー」がリアルに集まってチームを作り、ゼロから小説を書き上げ編集・校正して表紙を付け「本」にして販売までを行う『短期集中型の作品制作・販売企画』です。ジャムセッション(即興演奏)のように、参加者が互いに刺激を得ながらその場で作品を創り上げていきます。

前回の様子

2017年2月開催の「NovelJam 2017」では計29人が参加し計17作品が、2018年2月開催の「NovelJam 2018」では計32人が参加し計16作品が電子書店で販売されるに至りました。作品の準備から完成、販売までの一連の経験を通し、面白く革新的な作品を生み出し続ける「著者」と「編集者」と「デザイナー」がこのイベントから多数生まれます。

前回から、より密度の高い創作環境を提供することを目指し、合宿形式で開催しています。また著名・実力派のプロ作家を中心とした審査員をお招きし、出版界からも注目を寄せられるイベントとなります。以下の参加要項をお読みの上、ぜひご参加ください。

参加要項

  • “面白い”短編小説を著者1人につき1作品、会期中に完成させる
  • 作品本編(3000字以上1万字以内)、タイトル(16字以内)、キャッチコピー(32字以内)、概要(100字以内)、紹介文(400字程度)と、表紙をセットにして電書(EPUB)にして電子書店で販売するところまでを目指す
  • 完成した作品は、その場で審査し、賞を授与する(最優秀賞、優秀賞、各審査員賞)※当日審査員の詳細はこちらのページをご確認ください
  • NovelJamグランプリ授賞式を2019年2月1日に開催。出版後の広報活動、販売実績、表紙デザインなど、チームで作り上げた「本」というパッケージ全体を評価

ここがポイント!

● 審査対象はその「本」に関するすべて

作品の内容だけではなく、タイトルから表紙、キャッチコピーや概要文 / 紹介文、最終日のプレゼン、販売開始後のプロモーション、アワードまでの販売実績など、その「本」に関わるすべてが審査の対象となります。チームの総合力が問われます。

● 印税は全員に配分!

だからもちろん、作品を書いた「著者」だけでなく、その「本」の制作に関わった「編集者」と「デザイナー」にも印税が配分されます。

● 装丁や組版の知識や経験がなくても大丈夫!

デジタル出版なので、「編集者」や「デザイナー」とはいっても、紙の本の装丁や組版の知識や経験がなくても大丈夫!

当日審査員

大熊信(cakes編集長)
内藤みか氏(作家&エッセイスト)
花田菜々子氏(書店員)
藤谷治氏(小説家)
米光一成氏(ゲーム作家)

プロフィールなど詳細は、こちらのページをご覧ください。
http://www.noveljam.org/2018/08/555/

講演者

三木一馬氏(株式会社ストレートエッジ)
大西寿男氏(校正者)

メンター

仲俣暁生氏(編集者、文筆家)
大原ケイ氏(文芸エージェント)

前回参加者のコメント

● ふくだりょうこ氏(グランプリ受賞「著者」)

 「物語を作る」ということは1人でできるようでいてそうではありません。チームで物語を作ることによって、1人で戦っていたときとは違う、新しい世界を切り開いていくことができます。
また志を同じくする人たちとの出会いも、自分にとって大きな力となりました。それは書き手だけに関わらず、デザイナー、編集者にとっても言えることではないかと思います。人と物語が出会う場がもっと増えていくことを願って止みません。

● 杉浦昭太郎氏(山田章博賞受賞「デザイナー」)

 モノカキのイベントと思いきや、デザイナーこそ参加すべきイベントなのでデザイナーのみんなはぜひエントリーしよう!商品としての書籍の開発からパッケージデザイン、PR施策、ブランディングなど、一連のアレヤコレヤを徒手空拳&短期間に行うことで経験値が上がるぞ。経験が少なくてもOK、てか出版の経験とか少ないほうがいい。
答えはないので作る、という過程が全力で面白く、講師に答え合わせする的な宣伝会議のセミナーより断然役に立つ(個人の感想ですが本当です)。やりたい放題デザインできるぜ。
大好きなデザインを2つも作れ、それが電子書籍の商品として流通し、2泊3日の完全アゴマクラ付きで、プロの作家や編集者にも知遇を得る機会があり、チームの編集さんや作家さんに有難がられ、デザイナーとしての経験値も大変に上がり、友達が増え、最終日はビールもたくさん飲め、うまくすれば受賞の栄誉もある。これだけついて参加費たったの25,000円。もうデザイナーのエルドラドといっても過言ではありません。

開催日程

2018年11月23日(祝)~25日(日)の2泊3日

1日目:三木一馬氏登壇
2日目:大西寿男氏登壇
3日目:電子出版ワークショップ
など、詳細は、こちらのページをご確認ください。
http://www.noveljam.org/2018/08/506/

開催地

大学セミナーハウス講堂(現地集合)
※最寄り駅・バス停からのアクセス方法はこちら(当日、バス停はスタッフ誘導あり)

〒192-0372
東京都八王子市下柚木1987-1
042-676-8511

募集人数

  • 「著者」 16名
  • 「編集者」 8名
  • 「デザイナー」 8名

※ 「著者」2人、「編集者」1人、「デザイナー」1人による4マンセル(「著者」1人につき1冊を制作・評価する)。応募多数の場合、事務局にて選考を実施。チームの組み合わせは当日実施。

参加費用

  • 税込2万5000円 / 1人(2泊3日の宿泊費と食事代も含まれます)

注意事項

  • チームにてイベントを進行するため、参加確定後のキャンセルはご遠慮ください。やむを得ず不参加となった場合は、事前に事務局にまでご連絡ください
  • 参加確定とお支払いのご案内は、ご記入いただいたメールアドレス宛にお送りします
  • ノートパソコンなど、執筆・制作に必要な機材はご持参ください
  • 審査対象として提出した作品の著作権は、著作権者(作品は「著者」・表紙は「デザイナー」)自身に帰属します(All rights reserved by the Author.)
  • 初出は日本独立作家同盟からの配信とさせて頂きますが、その後の作品の出版、公開、利用等は著作権者が自由に行えます(出版権は設定しません)
  • 電書の制作は「BCCKS」を使い、日本独立作家同盟のアカウントで「群雛NovelJam」レーベルにて発行、ストア配本機能で「BOOK☆WALKER」などの電子書店へ配信します
  • 「BCCKS」の共有編集機能を利用し、「著者」5、「編集者」2、「デザイナー」2、日本独立作家同盟1の割合で印税分配します
  • NovelJamグランプリ授賞式の後、全作品を1冊にまとめた合本を作成します(参加者1人あたり2%で印税分配します)
  • NovelJam内で制作した原稿やラフ案は、最終稿を除き一般向けにクリエイティブ・コモンズライセンス(CC BY-NC-SA 4.0)で共有・公開します
  • マスコミ取材や広報のため写真や映像を随時撮影します。撮影NGの方は必ずイベント開始前に運営までご連絡ください。
  • ここに記載の注意事項に加え、会場となる大学セミナーハウスの案内にも事前によく目を通しておいてください。

末尾、参加申込みのボタンはこちら

よくある質問

Q:どうして3日間の泊まり込み合宿なの? 用意すればよいものは?

参加者のみなさまには、雑事に煩わされることなく「本」の制作を行っていただけるようにするため合宿の形をとっています。宿泊場所、7回分の食事(1日目夜、2日目朝・昼・夜、3日目朝・昼・夜)、コーヒーやソフトドリンクなどの軽食まで、すべて主催側で用意します。ただし、ノートパソコンなど、執筆・制作に必要な機材はご持参ください。会場には、作業用テーブル、電源、無線Wi-Fi、プロジェクター、ホワイトボード、プリンター複合機などをご用意します。

Q:場所はどんなところ?

東京都八王子市の大学セミナーハウスです。JR八王子駅、または、京王線北野駅、または、京王相模原線南大沢駅からバスに乗り、バス停「野猿峠(やえんとうげ)」から徒歩5分です。なお、駐車場スペースもありますので、車でお越しいただくことも可能です。詳しくは大学セミナーハウス公式サイトにてご確認ください。

Q:地方からの参加も可能ですか?

会場までの交通費はご負担頂くことになりますが、もちろん可能です。これまでも九州など各地からの参加を頂いています(例:NovelJam 2018に参加された広島県居住者の声)。

Q:「著者」と「編集者」と「デザイナー」を募集するのはなぜ?

「セルフパブリッシング」といえば、執筆だけではなく、編集、校正、校閲、デザイン、制作、広告、販売など、すべてのことを1人でやる、というイメージがあります。しかし、すべてにおいて高いクオリティを保ちながら、1人でなにもかもできてしまうようなスーパーマンは、ごくひと握りです。NovelJam「著者」と「編集者」と「デザイナー」がチームとなって、ともに悩み・楽しみ・苦労しながら作品を生みだすプロセスを体験して欲しい、という思いが込められています。

Q:「著者」で参加する場合の参加資格は?

​とくにありません。ただし、参加希望者が定員より多い場合は、3日間で作品が完成できるための力量があるかを判断するために、フォームに入力いただいた情報をもとに事務局にて選考させていただき、参加者を決定させていただきます。

Q:「編集者」で参加する場合の参加資格は?

「編集者」は、作品の最初の読者であると同時に、作品をより良いものにするためのさまざまなサポート能力を必要とします。具体的には時間管理、著者・デザイナーとのコミュニケーション、作品のあらすじや広報文の作成、プレゼンテーションと「よい作品」を作るにあたり多岐にわたります。そのため必須ではありませんが、なるべく商業や同人の分野での編集経験のある方を求めています。「著者」と同様、参加希望者が定員より多い場合は、フォームに入力いただいた情報をもとに事務局にて選考させていただきます。

Q:「デザイナー」で参加する場合の参加資格は?

「本」だけでなく、作品プレゼンや販売開始後のプロモーションなどを総合的に評価するため、いわゆる本の装丁を行うブックデザイナーに限らず、グラフィックデザイナーやウェブデザイナーの方も歓迎します。装丁や組版の知識や経験がなくても大丈夫です。著者・編集者と同様、参加希望者が定員より多い場合は、フォームに入力いただいた情報をもとに事務局にて選考させていただきます。

Q:「編集者」や「デザイナー」で参加するとどういったメリットがあるの?

物語を直接紡いでいくのは「著者」ですが、私たちはそこで併走する「編集者」や「デザイナー」の役割もとても重要だと考えています。合宿という濃密な時間と空間で、世界観を巡るアイデアやキャラクターなどのグラフィックを通じて互いに刺激を与えあい、物語がより深みを増し、最終形態としての「本」がより魅力的なパッケージになるのです。素晴らしい作品を生み出した「編集者」「デザイナー」にとっても、NovelJam参加の経験と評価はある種の「勲章」となります。また評価の際にも、「編集者」「デザイナー」の貢献や果たした役割も重視した講評を行います。

Q:2017、2018の参加者は、参加できないの?

参加申込みはもちろん可能です。応募多数の場合は運営事務局にて選考を実施することになります。

Q:チームはどうやって決めるの?

1日目のオリエンテーション後に決めます。方法は、当日発表いたします。

Q:お題とは? いつわかるのでしょうか?

お題は原則としてNovelJam初日に発表します。お題をどう解釈するかは自由で、作品のなかになんらかの形で表現されていれば問題ありません。2018年2月に開催したNovelJam 2018のお題は「平成」でした。参加者それぞれの解釈をし、作品がうまれました。

Q:ゲスト講演はどんな内容?

1日目には電撃文庫の元編集長で株式会社ストレートエッジの三木一馬さんにご登壇いただきます。編集者としての経験を踏まえた、実践的な講演を行っていただく予定です。また2日目には編集者を対象に、編集・DTP・手製本も手がける出版事務所・ぼっと舎代表の大西寿男さんによる校正セミナーを開催します。

Q:1日目にやることってどんな流れになるの?

受付開始は12時からです。参加者同士の交流や挨拶を行ったのち、13時からのオリエンテーションでイベント趣旨やタイムスケジュールの確認、チームの組合せなどを行います。その後、16時30分からゲスト講演に参加いただきます。
主催側から具体的に「何時からこの工程を行ってください」といった指示はしません。最終日までに「本」を完成できれば、自由に時間を使っていただいてかまいません。目安として、21時までにプロットを提出(チェックポイント1)いただくようなスケジュール感です。
まずチームで相談を行い、作品のアウトラインを固めるのに2~3時間。「著者」はその後、随時チームのメンバーと相談をしながら執筆を行い、初稿の完成を目指します。「編集者」と「デザイナー」はそのあいだ、「本」作りに必要な資料集めや、キャッチコピー・作品概要文などのメタデータの準備、最終日のプレゼン資料の準備、ランディングページの用意など販売プロモーションの企画立案、表紙の作成などを行ってください。

Q:2日目にやることってどんな流れになるの?

ひたすら執筆、編集、デザインを行っていただく1日となります。目安として、12時までに初稿の提出(チェックポイント2)、16時までに初稿戻しの提出(チェックポイント3)、20時までに二稿の提出(チェックポイント4)、22時までに二稿戻しの提出(チェックポイント5)というスケジュール感です。

Q:3日目にやることってどんな流れになるの?

8時に最終稿(データと印刷物を提出)と表紙画像とキャッチコピーなどのメタデータを提出(チェックポイント6)したあと、電書制作ワークショップを行い、13時までに「本」を完成・公開します。その後、審査員に対して作品のプレゼンを行います。ここまでで、参加者の作業は終わりです。
15時から行われるスポンサーセッションのあいだに審査が行われ、16時30分から審査発表と表彰・講評、19時から懇親会、という予定です。

Q:電書制作ワークショップはどんな内容?

NovelJamでご利用いただくクラウドベースの制作・販売サービス「BCCKS」の操作方法や、EPUBを制作する際の注意点などについてご説明いただく予定です。ワークショップを踏まえ、作品が販売できる状態にまで到達させることをイベント時のゴールとしています。

Q:電書の制作、リリースはどのように行われるの?

電書の制作は、前述の「BCCKS」を利用していただきます。印税配分設定と「群雛NovelJam」レーベルでの販売を行うため、日本独立作家同盟の公式アカウントで中身が空っぽの「本」を事前に用意しておきます。NovelJamが開始したら「共有編集」機能を使い、それぞれのチームの方へ「編集可」権限を付与します。
「BCCKS」の「編集可」権限は、制作はもちろん、発行・公開まで行えます。制作が完了したと思った時点で任意に「公開」していただきます。イベント終了とともに「閲覧可」権限へ切り替え、修正はできなくなります。「BCCKS」の「共有編集」機能の詳細は、こちらのヘルプページをご確認ください
また、BCCKSで公開された作品は即座に販売が開始され、印税配分も行われます。配分率は1作品につき「著者」が5、「編集者」が2、「デザイナー」が2、日本独立作家同盟は1となります。

Q:途中経過の共有・公開ってどういうこと?

完成した電書は「BCCKS」で販売しますが、プロットの初期案、タイトル候補、表紙のラフ案、キャッチコピー案、プロモーション案、校正指示など、「本」が完成に至るまでにはさまざまなプロセスがあります。そういった作品制作のプロセスを一般に公開することで、イベントに参加していない方々にもイベントの様子を感じ取っていただきたい、という狙いがあります。
共有・公開に際しては、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY-NC-SA)に基づき、日本独立作家同盟公式アカウントや公式サイトなどを通じて一般公開させていただきます。

Q:審査はどのように行なわれるの?

3日目8時までに、最終稿のデータと印刷物(電書にする前の「ゲラ」のようなイメージ)を一旦提出いただきます。参加者の方々が電書制作作業を行っているあいだに、審査員がゲラで作品の内容を査読します。電書の完成期限は13時です。
その後、完成した電書や作品概要文などのメタデータと、3日目14時から実施する作品プレゼン(1チームあたり3分程度)の内容までを当日審査の対象とします。審査を踏まえ、最優秀賞、優秀賞、各審査員賞などを発表いたします。
現時点で確定している当日審査員は、作家&エッセイスト・内藤みかさん、書店員・花田菜々子さん、小説家・藤谷治さん、ゲーム作家・米光一成さんです。

Q:事前に書いて来ていいの?

お題を初日に発表しますので、執筆はそれ以降となります。NovelJamは「ジャムセッション(即興演奏)のように事前にあまり本格的な準備をせず」が前提です。発表されたお題を元に、「著者」「編集者」「デザイナー」のチームで話し合い、物語のアイデアやプロットを作成し、それぞれの考えを互いにぶつけ合いながら「本」の制作に取り組んでください。

Q:NovelJam 2018秋グランプリってなに?

リリース後、1月末ごろまでのプロモーションや販売実績も加味した審査を行います。その発表会がNovelJam 2018秋グランプリです。現時点で確定しているNovelJam 2018秋グランプリの審査員は、作家・藤井太洋さん(作家として作品そのものを主に審査頂く)、マンガ家・鈴木みそさん(販売実績・プロモーションに重点を置いて審査頂く)です。

申込み締め切り10/5まで

受付は10月5日(金)23時59分で締め切りました。参加者当選のご連絡は10月8日(月)を予定しています。